ミニトマトは比較的簡単に育てられる野菜です。うちでも家庭菜園を始めて以来、毎年育てています。
育て方としては、支柱だけはしっかり立てますが、それ以外はあまり手をかけていません。こまめにわき芽を取ったり、支柱に誘引してあげたり、定期的に追肥したり、やったほうが良いことはありますが、それほどシビアにならなくても実はできるし、それなりに収穫もできます。
ミニトマトの敵
そんな「比較的簡単」と思っているミニトマトですが、実は毎年悩む大きな問題もあるのです。それは蛾の幼虫。タバコガとかヨトウガとか、そのあたりの種類だと思います。
彼らは葉に付くだけでなく、実まで食べてしまうので、大量に発生してしまうともうその年のミニトマトはおしまい・・となってしまいます。害虫予防に効果があると言われる木酢液も試しましたが、それほど効果が無いように感じられます。
被害としてはよくある話なのですが、どういうわけか、すぐ隣の畑の人は蛾の幼虫による被害を受けておらず、うちのミニトマトばかりに集まってしまうらしいのです。うちは農薬を使っていませんが、被害を受けていない畑でもやはり使っていないとの事。だとすると何が違うのでしょう?
何故、うちのミニトマトだけ?
育て方にはそれほどの違いが無さそうです。隣の畑の方もそれほど厳格に管理している様子ではありませんでした。植えた時期も同じくらいだったと思います。
そのわりに、隣の畑のミニトマトの方が、やや元気が良かった気がします。いや、むしろうちのミニトマトの生育が悪く、弱っていた可能性もあります。弱っている植物は害虫にやられやすい、と聞いたことがありますが、これがうちのミニトマトばかりやられた要因のひとつかもしれません。では何故、それほど違わない育て方をしていて、生育に差が出るのでしょう?
他に何か違いがあるとすれば、まず、苗自体が違います。また、土の状態も違います。うちの畑の方が少し粘土質で、ミニトマト栽培には適さない土のように感じられます。肥料については、うちは規定の頻度よりも少なめにあげていたので、その点は違ったかもしれません。肥料の種類も違ったでしょう。こうした様々な要因で、育ち具合が違っていた可能性はあります。
また、うちのミニトマトは、植え付け後間もない頃、一部の葉が斑に黄色っぽくなってきたことがありました。ハダニの被害と思われます。水で念入りに流したため、ハダニの影響自体はそれ以上広がりませんでしたが、これによって苗が弱っていた可能性があります。
更に、場所的な違いとして、うちの畑は雑草の多い地帯から近い所(すぐ隣)にあり、実際に畑に生えてくる雑草の勢力も強かったという点が挙げられます。雑草が多いことで苗の生育が悪かったかもしれません。また、雑草地帯から害虫が飛来しやすかった、あるいは、すでに畑の中の雑草に害虫が住んでいたとも考えられます。
観察すること、手を掛けること
近い場所で同じような育て方をしていても、他の様々な条件によって、うまくいったりいかなかったりするのですね。環境や植物の状態にあわせて、手を掛けるところは掛けてあげないといけなそうです。そのためには、植物の様子をよく観察して、異変があればすぐに気が付いてあげることが必要だと思います。もちろん、無農薬で育てる以上、虫が来るのは避けられないかもしれませんが、いろいろ工夫して育てて、今度はうまくいったケースをレポートしたいですね。