ズッキーニの海外種 ゼファー

昨日ズッキーニを種から育てたという記事を書きました。今日はそのズッキーニの種類についてのお話です。

実はこのズッキーニ、スーパー等でよく見かける普通の品種ではなく、海外から輸入された変わった品種なのです。ゼファーとフィオレンティーノ、そしてカスタードホワイトという名前の品種で、それぞれ見た目も普通の緑色のズッキーニとは違います。どれも日本(関東)の気候でも良く育ち、たくさん収穫できました。

今日は、その中でも「ゼファー」について。

ゼファーって?

ゼファーとは、ギリシャ神話の西風の神「ゼピュロス」の英語読みです。Enyaの「Caribbean Blue」の歌詞にも、ゼピュロスを含む風の神々の名が登場します。また、蝶のミドリシジミの仲間をゼフィルスと呼ぶことがあり、これはゼピュロスが語源になっているそうです。美しい蝶で、愛好家も多いそうです。

そんな幻想的で素敵な名前が付けられたズッキーニ「ゼファー」は、黄色と緑のツートンカラーの不思議な野菜。鮮やかなカラーで、つやつやしていて、一見するとおもちゃみたいです。小さめのうちに収穫して、さっとオリーブオイルで炒めて、塩コショウして食べるのが美味しいです。おつまみにも最適。

収穫したゼファー

ゼファーの食べ頃・・

ゼファーは、収穫し損ねるとすぐに巨大化し、ナスのように下が膨らんだ形になってきて、中に種ができてきます。かぼちゃの種みたいな、大きな種です。そうなると味も落ちてしまうので、早めに収穫するのが良いと思います。次々に実はできるので、迷ったら収穫しちゃいましょう。他の2種と比べても、明らかに収穫数は多かったです。

種はまだ残っているので、また育てたいですが、いかんせん古いので、今度育てるときはまた買い直さないとだめかな・・。ネット通販等で種を入手できると思いますので、興味をお持ちの方は是非、育ててみてください。普通のズッキーニと同じように育てられますよ。

受粉後のゼファー

炒めたゼファー

ズッキーニの育て方

5年ほど前から畑を借りて、野菜やハーブを育てています。今日は、うちで育てた中では比較的成功した野菜のひとつ、ズッキーニについてお話ししたいと思います。

ズッキーニは、2年前になりますが、種から育てました。比較的簡単に育ち、実がたくさん収穫できて、食べきれないほどでした。

種からの育て方

種から育てる場合、まず芽を出させるところから。うちでは、いきなり土には蒔かずに、種を湿らせたティッシュで包んで、タッパーに入れて保温・保湿して芽を出させました。5月上旬から中旬頃です。もう少し早い時期の方が良かったかもしれません。

その後、芽の出たものをポットに植えてベランダでしばらく育て、本場が数枚出て市販の苗のようなサイズになったら、畑に植え替えました。これが6月上旬から6月中旬頃でした。

ある程度育ってきた頃、しっかり支柱を立ててあげました。実はその前の年、苗から育てていたズッキーニが、ある日突然、根元からポッキリと折れてしまったことがあったのです。原因を考えても特別なことは思い当たらず、おそらくは風にあおられて折れたのだと思います。特に、6月から7月にかけて、早い時期の台風に見舞われることもありますから、伸び始めたら早めにしっかりと支柱を立てて、補強してあげる必要がありそうです。

後は適度に水遣りをするという程度で、特別な手間はかけていません。

受粉について

実を収穫するには受粉が必要です。受粉しないと実が大きくなりません。ズッキーニは雄花と雌花が咲きますが、確実に受粉するには、雄花を摘み取って、雄しべを雌花の柱頭に直接つけてあげます。これができるのは、雌花が咲いている午前中の短い時間だけですし、そのとき同時に雄花が咲いている必要があります。しかし、雄花と雌花が同じ日に咲くとは限りません。そこで、雄花が咲いたら摘んで冷蔵庫などで保存しておき、雌花が咲いたときに受粉用に使う方法があります。これなら、雌花と雄花の咲く日がずれていても大丈夫です。

実際は、株の数が1~2株だと人工授粉が必要かもしれませんが、ある程度株の数があれば、放っておいても次々に受粉してくれます。うちでは、たくさん種を買ったため株の数が多く、人工授粉を行ったのは最初だけでした。

6月下旬から収穫ができて、8月いっぱいくらいまでは採れたと思います。葉はウリハムシにある程度やられますが、それでも十分に実が収穫できました。今年はタイミングを逃してしまいましたが、来年こそはまた育てたいですね。

オレガノの利用方法

3年ほど前、オレガノの苗を買って畑に植えました。それ以来、大した世話もせずに放っておいていますが、年々大きな株へと生長しています。丈夫で育てやすいハーブです。

実は、植えて最初の年はあまり生長せず、収穫もありませんでした。冬越しのために一応敷き藁をしてみましたが、その甲斐あってか、翌春には元気に生長し始め、そこから見る見る大きくなりました。その後は冬越しもほったらかしですが、春になればまた元気に伸びてきてくれます。

うちでは、6月中旬頃になると花が咲きます。その少し前に収穫して、乾燥させて、ドライハーブとして利用しています。肉料理やパスタなどのスパイスとして使っても良いし、もっと簡単な利用方法として、パンにケチャップを塗ってチーズを乗せ、その上にドライにしたオレガノをパラパラと振りかけて、ピザトースト風にして食べるのもオススメです。もちろん他に野菜等をトッピングしても良いでしょう。手軽に楽しめますよ。

花の咲いたオレガノ

ローズゼラニウム

去年から、ローズゼラニウムをベランダで育てています。

紅茶をいれるときに、1杯につきローズゼラニウムの葉を1~2枚入れると、ローズの香りのする紅茶が手軽に楽しめます。私は香りがハッキリする方が好きなので、紅茶2杯分が作れるポットに、紅茶のティーバッグとローズゼラニウムの葉4枚ほどを入れています。後は、お湯を注いで普通に紅茶をいれるだけ。スーパーで安売りしてる100個でいくらのティーバッグでも、上品なローズの香りのティーに変身します。

ローズゼラニウムは、春にピンクの花を次々に咲かせます。かわいいです。そして何より、うちのベランダでは虫がほとんど付かず、まったく手間がかかりません。優秀です。

育て方としては、水をやり過ぎず乾燥気味にする方が良いらしいです。うちでは、あえて長鉢を使っています。長鉢は水分が残りやすくて、乾燥しにくいように感じられますが、実際は上の方の土は普通に乾いてくれるし、逆に下の方の土まですぐに乾燥してしまうことはないので、夏場でも水切れしにくく、管理しやすいです。普通に土の表面が乾いたら水をあげる、という感じで、去年も真夏にはあまり考えず毎日1回水遣り、でOKでした。

冬場は、土の中に水分が残っていたためか、ほとんど水をあげていなくても大丈夫で、とても簡単に冬越しできました。一応、冬になる直前(確か11月頃)に少し剪定はしましたが、特別な防寒はせず、ベランダ放置のままで、大雪の日には鉢の上にこんもりと雪が積もっていましたが、大丈夫なときは大丈夫なんですねー。

今年も春から花が咲いています。夏に向けて、葉もかなり茂ってきています。蒸れるのも良くない様なので、こまめに葉を収穫して、ティーを楽しみたいと思います。

ローズゼラニウムの花(5月)

ローズゼラニウム

バジルの種まき

今年もバジルの種を植えました。一昨年に収穫した種です。去年もバジルを種から育てましたが、途中で虫が付いたのをそのままにしてしまい、花が咲く前にダメになってしまったため、種がとれませんでした。少し古い種なので、今年も発芽してくれたらラッキー、くらいの軽い気持ちで蒔きました。

バジルの種は、種類や保存状態にもよるでしょうが、数年たったものでもある程度は発芽するようですね。今回は種を20個程度蒔いて、今のところ芽を出したのは4つほど。発芽率20%となるとかなり低いですが、市販の種ではないし、元々質が良くなかったのかも知れません。まあ、この後ちゃんと生長さえしてくれれば問題なし、と言うことで。

ちなみに、うちのベランダでは、バジルは必ず蛾の幼虫にやられます。ネットで調べると、スイートバジルによく発生するガは「ベニフキノメイガ」という種類のようです。本当にいつもやられてしまって、自家製ジェノベーゼどころか、数枚の葉も食べないうちに終わってしまうので、今年は防虫ネットをしてみようと思います。

防虫ネットをすると、日当たりが悪くなるので、徒長してしまう心配があります。しかし、経験上バジルは日当たりが良すぎると葉が硬くなってしまうので、多少日当たりが悪いくらいでちょうど良いのでは、と考えています。今は発芽したばかりなので、もう少し大きくなったら防虫ネットを張って、生長を観察したいと思います。

スポンサーリンク