丈夫なハーブ アロマティカス

アロマティカスと言う名のハーブがあります。多肉植物のようなプクッとした肉厚の葉で、ミント系のスッとする香りが特徴です。かわいい見た目と独特の香りで、ファンも多いようですね。

うちでは2年前にポット苗を買って、それ以来小さな鉢に植えっぱなしです。4号鉢くらいのサイズだと思うのですが、四角くて深さもあまりない鉢で、明らかに窮屈でかわいそうな印象ですが、大きく生長しすぎると置き場に困るため、あえてそのままにしています。

ベランダ放置で冬越し・・・

寒さには弱いらしく、一般には5度以上の温度が必要と言われているようです。うちでも最初の冬は室内に取り込んであげました。しかし、二年目はもうベランダで放置。それも、枯れて黄色くなった葉がついたままの状態で置きっ放しでした。ごめんなさい・・。完全にダメだと思っていて、春になったらさよならしようと思っていました。

そして迎えた今年の春、片付けるつもりで枯葉を取り除いたら、木質化した茎から黄緑色の小さな葉がでているように見えて、目を疑いました。新芽が出ていたのです。まさか、生きているとは!

早速枯葉をきれいに取り除き、少し剪定して形を整えました。枝を切ると、枝の内部は新鮮な黄緑色でした。本当に生きてるんですね。すごい生命力です。

新芽が出たアロマティカス

挿し木も簡単

剪定したときに少しだけ良い色の葉がついた部分があったので、2本ほど、なんとなく近くにあった鹿沼土の入った鉢に挿しておいたところ、しばらく経ったら葉が大きくなってきました。まだ確認していませんが、おそらく発根しているのでしょう。こんな弱っている(はずの)状態から、簡単に挿し木できてしまいました。

その後も、養分がほとんど無いはずの鹿沼土に植えられたまま、生長を続けています。早く植え替えろ、という話ですが。ちなみに、鹿沼土に植えた後で伸びてきた葉は、緑色が濃く見えます。光合成を重視しているということなのでしょうか。適応力が凄いですね。

挿し木したアロマティカス

利用法は?

そんな、丈夫なアロマティカス。香りは大好きですが、料理やハーブティーには若干使いにくく感じます。よく言われる調理法で、オムレツに入れる、というのも試しましたが、美味しくないわけじゃないけど、その後あまりやらなくなってしまいました。ちょっと苦味があったかな。

他に有効活用する方法を模索中ですが、なかなか使われず、相変わらず放置されています。でも、けなげにがんばっているので、これからはまた大事に世話してあげよう。今までごめんよ、アロマティカス。

家庭菜園をやる人同士の気遣い

ある夏のこと。家庭菜園を始めたばかりの頃のことです。

わが家庭菜園で初めて、小さなズッキーニが採れました。スーパーで売っているような立派な大きさではないけど、株自体が大きく育っていなかったため、そのサイズが限界のようでした。今思えば、元々粘土質の土である上、腐葉土や堆肥による土壌改良なども全くしていなかったため、大きく育たないのは仕方がないことでした。それでも、小ぶりながらも自分が育てたという喜びを感じながら収穫したのでした。うちではそのズッキーニを「ズッキーちゃん」と呼んで、一緒に記念撮影までしました。

ズッキーちゃん

近所で見かける別の畑のズッキーニは、葉もびっくりするくらい大きく、どうやったらあんなになるのだろう、と日頃から不思議に思っていました。もちろん、自分も大きな株に育てて、大きな実が沢山収穫できたらいいな、と漠然と思っていたことは確かです。

ある日、畑で作業をしていると、近所の畑の方が声を掛けてきました。やはり趣味で畑をやっていて、もうベテランという感じの方でした。私は、ズッキーニを育てていること、小さい実だけれどやっと収穫できて嬉しかったことなどを話しました。するとその方は「うちにもあるよ。大きいのが採れすぎて食べきれないくらい。」と言い、その方の育てているズッキーニのところまで案内してくれました。見ると確かに、よその畑で見かける、びっくりするくらい大きな葉のズッキーニでした。実もスーパーで売っているものより二周りくらい大きい、立派なものでした。最後に「これ、もってきなよ」とその場で荒っぽく一本もぎ採り、ポイと私に手渡しました。

色々とアドバイスもくれました。悪い方ではないのです。でも、いただいた大きなズッキーニを握りしめて帰る道すがら、私はなんだか空しい気持ちになりました。うちの小さなズッキーニが、あの「ズッキーちゃん」が霞んでしまったような、そう思うとズッキーちゃんが可哀想なような、切ない気持ちにもなりました。

別に、野菜を大きく育てたり、沢山収穫できたり、ということが全てではない。その人なりの楽しみ方があるのだ。そう信じていながらも、やはり、やるからには上手に育てたいという気持ちもあります。みんなそうだと思うのです。だからこそ、お互いのそういう気持ちを尊重できる気遣いが必要だと思うのです。

それ以来、私はできた野菜を人にあげるときには、ちょっと注意しています。同じように家庭菜園をやっている人にあげるなら、その人が育てていない野菜をあげよう。それが一番「平和」だと思うのです。

レモンバーベナ

ベランダでレモンバーベナの鉢植えを育てています。

実は以前レモンバームを育てたのですが、蛾の幼虫が沢山ついてしまい、枯らせてしまいました。そこで、レモン系の別のハーブを試そうということで、レモンバーベナの苗を育ててみました。

結果は上々です。育て方に特に難しいことはなく、土が乾いてきたら水をやるだけです。今のところ、レモンバームのように枯れるほど虫が付くこともありません。なかなか丈夫なハーブですね。

冬越し

レモンバーベナは熱帯性で、寒さに弱いと言われています。一般には、雪の積もるような地域では屋外での越冬は難しそうです。

しかし、うちのレモンバーベナは鉢に植えて二年目になりますが、冬越しは何もしませんでした。2~3回ほど水遣りをした気がしますが、それ以外は何も手を掛けていません。冬の間は葉は全て落ち、枝だけの状態でした。大雪の日もベランダで放置です。さすがにダメかな、と半ば諦めていましたが、春になったら平然と新芽が出てきて、元気に葉を茂らせています。一年目にわりと大きく成長したので、体力があったのかもしれません。下の写真は今年5月のレモンバーベナです。

芽吹いてきたレモンバーベナ(5月)

それでも来る、虫たち

レモンバーベナは、うちのベランダではアブラムシが沢山つきます。アルミホイルを鉢の縁や土の上に敷いたり、茎に巻きつけたりしてみましたが、ほとんど効果はありませんでした。彼らがここに来たのは、そこにレモンバーベナがあったからであり、呼び寄せておいて「駆除」するのも気が引けるので、黙認することにしました。

他にも、数は少ないですが蛾の幼虫(毛虫系)がつくこともあります。彼らはレモンバーベナをあまり食べずに、別の鉢へ移動してしまうことが多いようです。

そういうわけで、しばらく放っておくと、レモンバーベナからは虫が減ってきます。去年は夏の暑い時期に花が咲いたと記憶しておりますが、その時期を過ぎると、不思議とアブラムシもどこかへ行ってしまいます。その頃ようやく落ち着いてハーブティーを楽しめるのです。もちろん、ちゃんと防虫対策をしていれば、もっと長い間楽しめるのですが。

爽やかなハーブティー

レモンバーベナのハーブティーは、個人的には生葉が好きですが、ドライでも十分使えます。冬の間はドライのお世話になりました。レモンの香りがとても爽やかで、単独でも、他のハーブとブレンドしても、美味しいですよ。

ミニトマトの敵

ミニトマトは比較的簡単に育てられる野菜です。うちでも家庭菜園を始めて以来、毎年育てています。

育て方としては、支柱だけはしっかり立てますが、それ以外はあまり手をかけていません。こまめにわき芽を取ったり、支柱に誘引してあげたり、定期的に追肥したり、やったほうが良いことはありますが、それほどシビアにならなくても実はできるし、それなりに収穫もできます。

ミニトマト

ミニトマトの敵

そんな「比較的簡単」と思っているミニトマトですが、実は毎年悩む大きな問題もあるのです。それは蛾の幼虫。タバコガとかヨトウガとか、そのあたりの種類だと思います。

彼らは葉に付くだけでなく、実まで食べてしまうので、大量に発生してしまうともうその年のミニトマトはおしまい・・となってしまいます。害虫予防に効果があると言われる木酢液も試しましたが、それほど効果が無いように感じられます。

被害としてはよくある話なのですが、どういうわけか、すぐ隣の畑の人は蛾の幼虫による被害を受けておらず、うちのミニトマトばかりに集まってしまうらしいのです。うちは農薬を使っていませんが、被害を受けていない畑でもやはり使っていないとの事。だとすると何が違うのでしょう?

何故、うちのミニトマトだけ?

育て方にはそれほどの違いが無さそうです。隣の畑の方もそれほど厳格に管理している様子ではありませんでした。植えた時期も同じくらいだったと思います。

そのわりに、隣の畑のミニトマトの方が、やや元気が良かった気がします。いや、むしろうちのミニトマトの生育が悪く、弱っていた可能性もあります。弱っている植物は害虫にやられやすい、と聞いたことがありますが、これがうちのミニトマトばかりやられた要因のひとつかもしれません。では何故、それほど違わない育て方をしていて、生育に差が出るのでしょう?

他に何か違いがあるとすれば、まず、苗自体が違います。また、土の状態も違います。うちの畑の方が少し粘土質で、ミニトマト栽培には適さない土のように感じられます。肥料については、うちは規定の頻度よりも少なめにあげていたので、その点は違ったかもしれません。肥料の種類も違ったでしょう。こうした様々な要因で、育ち具合が違っていた可能性はあります。

また、うちのミニトマトは、植え付け後間もない頃、一部の葉が斑に黄色っぽくなってきたことがありました。ハダニの被害と思われます。水で念入りに流したため、ハダニの影響自体はそれ以上広がりませんでしたが、これによって苗が弱っていた可能性があります。

更に、場所的な違いとして、うちの畑は雑草の多い地帯から近い所(すぐ隣)にあり、実際に畑に生えてくる雑草の勢力も強かったという点が挙げられます。雑草が多いことで苗の生育が悪かったかもしれません。また、雑草地帯から害虫が飛来しやすかった、あるいは、すでに畑の中の雑草に害虫が住んでいたとも考えられます。

観察すること、手を掛けること

近い場所で同じような育て方をしていても、他の様々な条件によって、うまくいったりいかなかったりするのですね。環境や植物の状態にあわせて、手を掛けるところは掛けてあげないといけなそうです。そのためには、植物の様子をよく観察して、異変があればすぐに気が付いてあげることが必要だと思います。もちろん、無農薬で育てる以上、虫が来るのは避けられないかもしれませんが、いろいろ工夫して育てて、今度はうまくいったケースをレポートしたいですね。

サツマイモから芽が・・・

スーパーで買った野菜から芽が出てしまった、という経験はありませんか?

私はジャガイモをまとめてたくさん買ったときによく芽を出させてしまいます。まとめ買いした方が安いので、つい、すぐには食べきれないほど買ってしまうんですよね。

先日はサツマイモの端っこから芽が出てしまい、捨てるのもかわいそうな気がして、芽の出た端っこの部分を切って、水を張った器に入れておきました。そのうち芽はにょきにょきと伸び、3~4本の蔓が生長を続け、葉もそれぞれの蔓に数枚から十数枚が茂ってきました。

さて、このまま室内に置いておくには邪魔だし、かと言って普通のプランターではサツマイモには窮屈です。サツマイモはプランター栽培も可能ですが、その場合、深さ30cm以上の大きめのものが必要です。うちのベランダにはもうスペースがないため、結局、畑に植えに行きました。今年はサツマイモの苗を買わなかったため、これが唯一のサツマイモです。

通常、サツマイモの植え付けは5月~6月頃と言われていますが、過去に栽培した経験では、6月下旬に植えると、芋があまり大きく育ちませんでした。やはりもっと早めに、5月中旬くらいまでには植えてしまうほうが良いと思います。今回は残念ながらまた6月下旬、植えるにはギリギリ(というか遅すぎ)ですが、まあそもそも苗を買ったわけではありませんし、期待せずに、生長を見守りたいと思います。

サツマイモ 植え付け後

【2014/8/5追記】

この記事にはつづきがあります。その後のサツマイモをご覧ください。

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