数年前、ファミリーレストランで食事をしたときのことです。
暑い季節で、ランチのおまけに冷たいデザートがついていました。シャーベットか何かだったと記憶していますが、その上には確かに、薄緑の葉が一つ乗っかっていました。
この手のデザートの上に乗ってるのはミントと決めつけていたので、その切れ込みのある葉を見て、さて何だろうと疑問に思いました。見た目には、イタリアンパセリに似ていますが、デザートにパセリ?と不思議でした。
食べてみると、ほんのり甘みがあり、独特の爽やかな香りもありました。イタリアンパセリとは明らかに違います。すっかり気に入ってしまい、店員さんに尋ねたところ、それが「セルフィーユ」だとわかりました。
それ以前から「チャービル」という名前は聞いたことがありましたが、その時セルフィーユについて調べて、初めて両者が同じものだと認識しました。
セルフィーユとの束の間の楽しい時間
その翌年の春、セルフィーユの種を買ってベランダで育てました。下の写真はそのときのものです。
左端がセルフィーユ、真ん中がブラックペパーミント、右はレモンバームです。セルフィーユは脇役のような写真ですが、それなりによく育ってくれていました。
うちでもデザートに乗せてみました。焼きリンゴだかコンポートだか忘れましたが、リンゴとバニラアイスです。ジュースは自家製の赤シソのジュース。
アイスに乗せる葉は、ミントも良いのですが、セルフィーユだとちょっと上品な香りが楽しめます。普通に買ってきたアイスやコンビニのデザートを食べる場合でも、セルフィーユの葉をひとつ乗せるだけで、何だか優雅な気分になれますね。
アブラムシ対策は必須かも
さて、そんなセルフィーユですが、結局この後はほとんど使われませんでした。
と言うのも、アブラムシがもの凄く好むらしく、ぎっしりついてしまったのです。最初のうちは水で流して対応していましたが、あまりに増えてしまい、ちょっと使う気にならぬまま放置。気が付けば株が弱った上、夏の暑さにさらされて、枯れてしまいました。
レモンバーベナのときも試しましたが、アルミホイルを鉢のまわりや土の上に敷いてアブラムシ除けにする方法は、ここでも効果がありませんでした。まあ、既にアブラムシがつき始めていたためかもしれませんが、全く効果がなく、むしろアブラムシは増え続けました。
そういうわけで、その後セルフィーユは育てていないのですが、今度育てる時は、始めからしっかりアルミホイル作戦を徹底し、少しでもつき始めたら牛乳噴霧等の定番の対策も試したいところです。
コンパニオンプランツとして、アブラムシを遠ざける効果があるとされている植物と混植する方法もあります。ミント、バジル、チャイブなどはそのような記述を見かけたことがありますが、アブラムシにも色々種類がありそうなので、効果については、色々な組み合わせを試して、実験してみる必要がありそうです。
また、以前は春に種を蒔きましたが、セルフィーユは秋に蒔いても良いようです。うちのベランダでは春から夏にかけてアブラムシが多いため、今度は(真夏は避けて)秋に試してみるのも良いかなと思っています。
あとは、いっそ室内で育ててしまう手もありますね。そのうち試して、また記事にしたいと思います。