こちらも新たに購入した苗で、コストマリーです。
ミントやローズマリー、タイム等と比べるとマイナーな存在ですが、香りが独特で、なかなか面白いハーブだと思います。
バルサムギクと言う別名もあり、葉からはバルサムの香りがします。
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バルサムって何だっけ?って思うのは私だけではないでしょう。知ってるようで知らないというか、香りが思い浮かびません。
バルサムの香りって?
そもそもバルサムと言うのは「バルサム樹」が分泌する樹脂のことです。いや、バルサムを分泌する樹木をバルサム樹と呼ぶらしい。じゃあやっぱり、バルサムって何?って話になっちゃいますね。まあ、特定の種類の樹木が分泌する香りの強い樹脂(正確には樹脂が精油に溶解した溶液)というところでしょうか。
詳細は理解できていませんが、バルサムにはケイ皮酸か安息香酸、あるいはその化合物が含まれているようです。ケイ皮(桂皮)はシナモンのことで、ケイ皮酸はシナモンの香り、あるいはマツタケにも含まれているとのこと。ここまで書くと、なんとなく香りの傾向が伝わるのではないでしょうか?
「バルサムの香り」と言うと、ネットで検索すると良く出てくるのは「レブロンフレックス」のシャンプーですね。今は日本では販売されていないようですが、バルサムの香りに根強いファンがいるようです。私は「レブロンフレックス」と聞くと「ヘアケアインタビュー」と歌いたくなりますが。(分かる人が限られそうですね。。)
今回購入した苗の個体の性質なのか、香りはあまり強くなく、葉にしっかり触れないと香りが指に移らず、バルサムの香りが確認できません。でも、確かに、なんとなくどこかで嗅いだことのあるような不思議な香り。うっすらとお香のようなオリエンタルな香りがします。それと同時に、ミントのようなスッとする爽やかさとレモンのような香りも少し感じます。この複雑な香りが、コストマリーの魅力なのかもしれません。
コストマリーの歴史
コストマリーの歴史について、少し調べてみました。
コストマリーの起源は、地中海沿岸、あるいは東洋とかインドとか言われています。一説によれば、16世紀に英国に、そしてその後アメリカ大陸へ広まったそうです。アメリカへの入植者たちは、このコストマリーの葉を聖書の栞に使い香りを楽しんだそうです。そのため、コストマリーは「バイブルリーフ」とも呼ばれます。
植え替えてみたものの・・・
購入した苗を植え替えのためポットから出してみると、根が結構傷んでいました。茶色く変色していて、いわゆる根腐れ状態だったようです。もっとも、少し傷んだ根を落としたら、白い元気そうな根が出てきたので、すぐに枯れてしまうことはないと思います。
植え替えがうまくいっているか、暫くは注意して様子見です。じつは、今朝見たら早速小さい蛾の幼虫が葉についていました。油断も隙も無いですね。
コストマリーの利用法
コストマリーは料理に使えるようで、生葉を刻んでサラダに入れたり、様々な料理の香り付けに使えるようです。
ハーブティーも作れます。今のところ香りが弱いので、もう少し葉が茂らないと難しそうですが、しっかり育てて是非味わってみたいですね。